シオンは、リックの兄貴だという
ジャックからの脅迫に苦しんでいた。
高級クラブでの接客の過去、
売人リックとの関係、
そして密かに施設に預けた子供——
そのすべてが、トップアイドルを
目指すシオンにとって
重くのしかかる秘密だった。
リックのドラッグをシオンが本当に
盗んだのかは、まだ謎のままだ。
ただ、彼女が最後まで子供を
守ろうとした意志だけは確かだった。
その意志を継ぎ、エイミーは
子供を連れ今も行方がわからない。
シオンは、リックの兄貴だという
ジャックからの脅迫に苦しんでいた。
高級クラブでの接客の過去、
売人リックとの関係、
そして密かに施設に預けた子供——
そのすべてが、トップアイドルを
目指すシオンにとって
重くのしかかる秘密だった。
リックのドラッグをシオンが本当に
盗んだのかは、まだ謎のままだ。
ただ、彼女が最後まで子供を
守ろうとした意志だけは確かだった。
その意志を継ぎ、エイミーは
子供を連れ今も行方がわからない。
これからどうする?施設に行ってみる?
いや、まだ密室の謎をといていないのだ、現場に行くのだ
でも、もうルーカスは逃げてるんだよ?手がかりなんて残ってる?
ルーカスがなぜシオンに接触したと思うのだ?
うーん、脅すためとか?
それならば、楽屋に入ってたった数分で出てきた説明がつかないのだ。脅す暇すらない。
じゃあ、ただ様子を見に行ったのかな?
ルーカスは防犯カメラに映ることが目的だったのだ。
それは『犯猫は自分だ』と思わせるためだった可能性が高いのだ
ということは…ルーカスは犯猫じゃない?
殺害した犯猫はきっと別にいるのだ
シオンがどのように殺害されたのか。それを突き止めるために、もう一度現場を調べ直すのだ
ワトリーとカオリ、ポテトは
事件の現場へと足を運んだ。
会場の外はスタッフたちが
片付けの準備をしている。
あれ、まだスタッフがいるよ
昨日、ファンが押し寄せて撤去が中断されたらしいのだ
でも、どうやって犯猫はシオンの楽屋に入ったんだろう、防犯カメラには誰も映ってなかったよ
透明マントでもあったのかな?
透明マント・・・
ワトリー?
そうか、透明マントなのだ!
え?
三匹は会場の裏口に到着すると
ポテトがインターホンに向かって告げた。
警察です。現場をもう一度確認しに来ました
裏口は関係者以外の出入りを厳重に
管理しており、外部の猫が入ることは難しい。
少ししてインターホンから応答があった
お待ちください
警備員のデイビスが
インターホン越しに答えると、
裏口の自動ロックが解除された。
ごくろう様です
ワトリーとポテトはドアを押し開け、
中に入るとワトリーは警備室のボードに
目を向けた、そこには来週の予定が’
書かれている
来週、シオンの追悼ライブがあるの?
そうみたいだね
また忙しくなるよ
今日はどうしたんだい?
もう一度シオンの
楽屋を見にきたのだ
ワトリー達は会場の中にはいると
スタッフたちが作業で忙しそうに
動き回っているのが見えた。
イベントの片付けも途中なのだろう
あちこちで慌ただしい様子だった。
でも、子供を誘拐したと言ったから連絡を待った方がいいんじゃないの?
もしエイミーが子供を連れ去ったとバレたら、次に狙われるのは誰だと思う?
あのことを知っているのは…
サリーかな?
来週、追悼ライブがあるから、
そこでまた同じトリックが使われてサリーが狙われるかもしれないってこと?
そうだなのだ
ジョージには、ジャックから連絡が来たらすぐに知らせるように頼んであるのだ。だから、それまでにトリックを暴くのだ。
ワトリーとポテト、カオリは
事件のあった楽屋に向かった。
ポテト、花瓶は直せた?
・・・忘れた
そうなのか
ワトリー
これ・・・ジョセフから
カオリがバッグの中から花瓶を出した
カオリありがとうなのだ!!
さすが先輩!
ボクのフォローもバッチリですね!
廊下では清掃員のジムが作業をしていた
こんにちは、ジム
やあ、ワトリーくん
割れた花瓶はこれ?
ああ、そうだよ。それ、
直したのかい?
この花瓶に花は入っていた?
もちろんだよ。青色のバラが生けてあった。
その花瓶と花は、どこに置かれていたのだ?
そこだよ。シオンさんの楽屋の
前にあるこの台の上だ。
ワトリーとポテトがその台を見ると、
今は別の観葉植物が置かれていた。
ジムが新しく飾ったものだ
あれ?バラの花なんて
防犯カメラの映像に
映ってたっけ?
確か、エイミーさんが花瓶ごと
倒したんだろ?
でも、奇妙なのだ
その青いバラと花瓶が防犯カメラに映っていないのだ
えっ、どういうこと?
それこそが、この事件のトリックの鍵なのだ。
もう一度、防犯カメラの映像を
確認するのだ
その前に、
ジム、カオリ、お願いがあるのだ
なんだい?
・・・
コソコソ
わかった、やってみよう
わかった・・・
ワトリーは警備室へと足早に向かった。
あ、待ってワトリー
つづく