ジョセフは考えていた。
あのイザベラの様子、どうもおかしい。
あの動揺した感じは、何か隠された意図がある。
やはり裏で何か取引をして、
サリーを使って儲けているのかもしれない。
金の匂いがする。
ジョセフの長年の悪しき感覚が働いていた。
もし儲けているのなら
自分もその恩恵にあずかろう。
そんなよこしまな考えが巡り
彼はイザベラの後を追いかけた。
ジョセフは考えていた。
あのイザベラの様子、どうもおかしい。
あの動揺した感じは、何か隠された意図がある。
やはり裏で何か取引をして、
サリーを使って儲けているのかもしれない。
金の匂いがする。
ジョセフの長年の悪しき感覚が働いていた。
もし儲けているのなら
自分もその恩恵にあずかろう。
そんなよこしまな考えが巡り
彼はイザベラの後を追いかけた。
イザベラが歩いているのを見つけ、
ジョセフは軽い足取りで彼女に近づいた。
やぁイザベラ
何か用ですか?
いえ、ただね、サリーはずいぶんあなたのことを信頼してるようですね
ええ、私はデビュー当時からこのグループの担当ですから、みんな妹のような存在です
そうか。シオンも妹のようにかわいがっていたのか?
もちろん
シオンが亡くなり
センターが変わるからって嬉しそうにしてるメンバーもいたぞ
なんですって!?
どうやらサリーが次のセンターになるんだろ?
なによ、まるでサリーが喜んでいるとでも?
しかし、脅しに使っていた羽を
サリーが持っていたとなれば、
警察もサリーを疑うしかないんだよ
サリーが持っていた!
どうしてサリーが羽を?
さあ、その羽でシオンを脅したんじゃないか?
そんなバカな!
サリーはセンターの座を
狙ってシオンを…
それは違うわ!
ジョセフにとって、犯猫を逮捕することよりも
自分の利益が最優先だった。
このままイザベラを脅せば
金にありつける、そう考えていたのだ。
このままではサリーに疑いがかかるんだよねぇ。
せっかくセンターの座が見えたってのに、このままだと容疑がかけられて、人気はがた落ちだ
サリーは何もしてないわ!あの子の夢を奪わないで!
夢?それはあんたの夢だろう。
サリーはそんなこと望んでないはずだ
イザベラは言葉に詰まり、動揺を隠せなかった。
ジョセフはその隙を見逃さなかった。
何が言いたいのよ?
全部話したら、サリーは警察には連れていかないよ。ずいぶんサリーで儲けているんだろう?
センターが変わるんだ
スポンサーも今ごろ大忙しだろう
も、儲けるっていったい
何のことよ
あんたがサリー派だってことは
調べがついてるんだ
正直に話したほうが身のためだぞ
ジョセフはあたかも知っているように振る舞い
イザベラの心を揺さぶった
その言葉が重くのしかかり
イザベラは一瞬、視線を落とした。
・・・分かったわ
フッ、落ちたな
イザベラはバッグから小さなメモリーカードを
取り出し、ジョセフの目の前に突きつけた。
これよ。でも言っておくけど
あなたが期待しているようなものは何も映ってないわ
ほう…どんなお宝が入ってるんだ?
イザベラが手早くパソコンを立ち上げ
カードのデータを開くと、写真のサムネイルが
ずらりと並んだ。
これは…?
ジョセフが画面を覗き込むと、そこには
メンバーたちの舞台裏の写真が映し出されていた。
楽屋で談笑する姿、リハーサルに集中する表情、
衣装合わせ中の自然な一コマ――どれも仕事の
裏側を切り取った微笑ましい瞬間ばかりだ。
だが、写真のほとんどはサリーに
焦点が当てられていた。
これが何だっていうんだ?
これは、私が内緒で撮影して
売っていたものよ。
公式には出せないオフショッを
ファンの間で
限定グッズとして販売していたの
サリーを推してたから
彼女の写真が中心だけど、シオンはほとんど撮ってないわ
…えっと。サリーのことをセンターにしてスポンサーと契約してるんじゃないの?
そんなわけないでしょう。
小遣い稼ぎ程度よ。それに
スポンサー契約だの賭けだのって何を言ってるの?
私はただのメイクよ。
スポンサー契約なんて社長でもなければできるわけないじゃない
…ああ、そうか。そりゃそうだな
満足したなら帰ってくれる?
こっちは忙しいの
チッ。帰ろ
ちょっと待て。じゃあ、あの羽の件はどうなんだ?
そ、それは・・
私よ。お弁当の袋の中に入れておいたの
つまり、シオンを殺したのも
イザベラってことか?
それは違う!私はただ…ちょっと脅かしてみただけよ!
だから、シオンにお弁当を食べるよう促したんだな?
・・・はい
イザベラはシオンとの楽屋でのことを
ゆっくり話しはじめた。
つづく