豪邸の扉を潜り抜け、豪華な家具に囲まれた
広間へと案内された
ワトリー、カオリ、そしてポテト。
メイドの指示で立派なソファーに腰掛け
しばらく待つと、重厚なドアが静かに開かれ、
メイドに手を引かれた年配のオス猫が
杖をついてゆっくりと現れた。
豪邸の扉を潜り抜け、豪華な家具に囲まれた
広間へと案内された
ワトリー、カオリ、そしてポテト。
メイドの指示で立派なソファーに腰掛け
しばらく待つと、重厚なドアが静かに開かれ、
メイドに手を引かれた年配のオス猫が
杖をついてゆっくりと現れた。
・・・
あなたがバーナードさんですか?
はい
そうです。
ボクは警察官のポテトです。
こっちは探偵のワトリー
えーっと助手のカオリです
警察と探偵さんが何か用ですか?
バーナードさん、アイドルの
シオンを知っているのだ?
アイドルのシオンねぇ、知っていますが、それが何か?
実は今日、シオンさんが遺体で発見されまして。警察では猫殺事件として捜査しています
それが私と何の関係があるのかね?
バーナードさんは以前、シオンのお客だったのだ。シオンを
“天使”と呼び、羽が散りばめられた部屋でシオンの写真を撮っていたと聞いたのだ
プライベートのことはお話できませんよ
シオンがデビューした後も、
彼女にしつこく付きまとっていたと聞いているのだ。
付きまとった? 確かに私はシオンの客だったが、彼女がデビューしてからは何もしていない。
だいたい、シオンの代わりなど
いくらでもいる
では、なぜシオンの楽屋に羽の入った封筒があったのだ?
さあ、誰かがそれを使ってシオンを脅そうとしたんじゃないかね
脅す? なんのためにそんなことをするのだ?
アイドルが高級クラブで働いていたんだ、それなりの脅しには使えるだろう
ではバーナードさんの犯行ではなく、脅しのために誰かがこの羽を利用したということ?
そうかもしれないな
・・・
その時、バーナードの視線がゆっくりと
カオリに移り、異様なまでに
じっと見つめ始めた。
その視線には冷たい
執着のようなものが宿っている。
ワトリーとポテトはその不気味さに背筋を凍らせ、
二匹とも思わず緊張に身をこわばらせた。
・・・
ワトリーくん、私はね病気で昨日まで、海外で治療していたんだよ
そんな年寄りに何ができるというのかね
そうなのか・・・
でもなぜ脅しだと思ったのだ?
豪華な応接室で、バーナードは
重々しい声で語り出した。
まあ、今は違うとはいえ、
元はシオンの客でしたから
私の知っていることは
お話しましょう
ご協力、感謝します
すると、バーナードの鋭い視線がカオリに移った。
その前に、あなた・・・
・・・
以前、サーカス団にいましたね。あのサーカス団が廃業してしまったのはとても残念でしたが
こうしてまた出会えるとは
奇跡のようなものだ。
カオリはもうあの頃のカオリじゃないのだ!
お話を続けるかどうかは、カオリさん次第ということになりますね
そんなこと、絶対にだめなのだ!
では、お話はここで終わりです
待ってください、シオンさんは
亡くなっているんですよ!
何か知ってるなら話してください!
だからこそ、カオリさん次第だと言ったでしょう?
もういいのだ! カオリを危険な目に合わせることはできないのだ!
危険な目?なるほど、あなたは
まだ知らないのですね
いったいカオリさんに何をしようというんですか?
私は何もしませんよ
帰るのだ
ワトリーはカオリの手をとり
その場を離れようとした
わ、わたし…だいじょうぶ…
大丈夫じゃないのだ!
ワトリー 信じて…
さあ、カオリさん
あちらの部屋へ
メイドがカオリを連れてその場を離れていった。
カオリ
ワトリーが駆け寄ろうとした瞬間
バーナードは杖をすっと持ち上げて前に出し
低い声で言った
大丈夫です、彼女に危害を加えたりはしませんから
ワトリー
カオリさんを信じよう。
エイミーを助けるためにも
それなら、シオンについて、
すべて教えるのだ!
つづく