ウリセンという新たな世界を知ってしまった俺は、その後の1年間で5回ぐらい行ったと記憶している。その間にセーフセックスでのタチ・ネコ双方を経験し、40代にしてようやくゲイとして1人前になったわけだ。ただ、双方経験したうえで改めて思ったのは、俺はさほどアナルセックスには興味が無いという事だった。経験数が少ないから本当の気持ち良さというのを分かってないだけなのかもしれないけど、単純に準備が面倒臭いっていうのもある。アナルを綺麗にするのは手間だし時間かかるし。
やっぱり俺はキスが一番好きだし幸せを感じる。
一通りの経験をしてしまったから満足したのか、お金で繋がっているだけの愛の無い恋愛ごっこに嫌気がしたのか、その時の心境はあまり覚えてないが、それ以降ウリセンに行く事は無くなった。その代わりと言ってはなんだが、この時期に男同士のSMやゲイマッサージにも興味を持ち始め、実際に色々と体験もした。今まで抑えてきたゲイ活動を取り戻すかのように、その他にも色々な事にチャレンジした。ダークサイドに堕ちた俺は罪悪感もどんどん薄れていき、もうやりたい放題だった。
ただ、この時期の活動について詳しく書いていると、いつまで経っても先に進めないので、また気が向いたら書こうと思う。このブログに書きたかったのは、今起こっている取り返しのつかない事態に至るまでに、俺の心の中で一体どういう変化があったのかなので。(この時点で十分取り返しはつかないんだけど...)
ウリセンに行ってしまった事は、本格的なゲイ活動のスタートであり、俺の人生の出来事のなかでも大きなターニングポイントだが、それ以降の活動については、ただのバリエーションであり、大きな心の変化という意味では、さほど印象が無い出来事ばかりだからだ。