このお話は、登場人物の名前や年齢
関係性や時系列など、
実際とはあえて異なる部分があります。

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ある地方議員が、
癒着先の職場で出会った
若い女性との不倫話は瞬く間に社内に広がっていった。

そしてそのことを
社長が問いただしたら

不倫議員は
「起業するからやめる!」

と息巻いて
本当にあっという間に会社を辞めた。



紗子さんが心配だったのは
この話が風の噂や
その議員をよく思っていない
別の政党の議員からどこかの記事にリークされ

変な形で、奥さんやお子さんの耳に
入ってしまうことだった。



「それで…紗子さんは不倫議員の
奥様とはお知り合いですか?」

 
紗子さん
「はい、仲の良い友人というほどではありませんが
奥様とも見知った関係性で
お子さんのことも知ってます・・
共通の知り合いはかなり多いんですよ。」



「それは…複雑な思いですね…」


紗子さん
「そうなんですよ…私も基本的には
人様の不倫に口出しすべきではない
という考えがあるので、
全く知らない人の話だったら良くも悪くも
傍観者の立場を貫いてたと思うんですけど…
いつどんな形でご家族の耳に入るのか・・
すごく冷や冷やしていて…」



「…耳に入る前にせめてその市議に
不倫を辞めさせたいというお考えですか?」


紗子さん
「出来ることなら。
例え奥様と直接の知り合いではなかったとしても
そう思ったかもしれません。  
なんだかもう・・その市議の振る舞いが
あまりにも身勝手すぎて…
市議という公的立場にある人が
道義的に如何なものかというそんな思いも湧いています。
だってそんな人たちに、私たちは
税金払ってるんですよ。」



「なるほど・・」


紗子さん
「でも・・不倫を社長に指摘されて
タンカを切った男です。
奥さんにでもバレない限り
世間は誰も困らないといえば
確かにその通りなので・・
悪いこととも何にも感じてない男が
今の不倫を辞めるはずなど絶対にないですよね・・」



「そう、でしょうね。」


紗子さん
「パンダさん・・・
私は、人にはその人それぞれの
正義があるって思います。
そして私の正義は公職たるもの(特に議員)は
清廉潔白でないとなるべきで無い。
他者を攻撃するからには
己は後ろ暗さがあるべきでない。
そう思うんです。
だからそんな議員が自分の市を守る
現職の議員でい続ける事に
疑問を抱いていて
自分の正義と葛藤してるんですよ・・・」


つまり・・



「今回の紗子さんのご相談というのは
この話を
・今まで通り黙って見過ごすべきか
・いつか誰かから耳にする前に奥さんに自分で話すか
・記者にリークするか
 ということなのでしょうか?」

私は、単刀直入に聞いた。