俺はホープに言われ、中へと入った…。
…他の゛選ばれし者゛ってどんな人たちなのだろうか。

部屋の中には…゛10人゛いた。
…いや…恐らく人間は゛5人゛だけだろう…。
ーそして…。

俺とホープを入れると…゛12人゛…。
…人間は…゛6゛人になる…。

あの女の子の制服…まさか…゛私立魔法科学学園高校゛の…！？
…兄貴が通っていた高校だ。

…で、隣にいるのが゛悪魔゛か。
仮面を被って少し…不気味だな…。
…って゛悪魔六天王゛ってなんだ？

俺はホープに小声で聞いた。

…゛魔王゛に最も近くで仕えられるのは悪魔たちに
とっての喜びなのか…？
それと…゛選ばれし者゛をゲームの゛勝者゛へと導くのが役目ね…。俺はこのゲームが早く終わって帰れれば良いや。

え…。
゛飛歌゛さん…？

…゛闇夜 飛歌゛。
俺の憧れのバンドマンだ。
唯一…俺に生きる希望をくれていた…。
ーけれど…。

去年…解散した。
理由は不明で、今じゃ…名前も聞かなくなってしまった。

…だが、今ここでファンだということを言ったら、
バンドマンの頃の辛い記憶を思い出してしまうといけないので、俺は…ファンということを隠すことにした。

…飛歌さんの゛守護悪魔゛も礼儀正しいみたいで良かった。

…なんだ？゛清水゛っていう奴…。
冷たいオーラだけじゃなく…何か生きている感じがしない…。
…俺以上だな。

…そして…清水の゛守護悪魔゛…。
こちらも…冷たいオーラが漂っている。
帽子を被っているため、表情はあまりわからない…。

…何やら、さっきから殺気を感じる…。
その殺気を辿ってみると…。

…そう。
俺にぶつかってきた奴だ…。

…まさかの悪魔界での再会とはな。
俺も思いもしなかった…。
…それにしても、こいつそんな悪い奴じゃなさそうだな。

…なっ…可愛すぎる…。
悪魔というより天使に近い…！
…俺、こっちの゛守護悪魔゛が良かった。

…ホープに察されたようで、満面の笑みだが、低い声で聞いてきた…。
…お、恐ろしい。

その子は…ゆっくりと俺に近づいてきた。

…なんだ…？
頭が…。

…俺、この子…知って…。

…早く帰りたい。
なんで、こんなところでラブコメ見なきゃいけないんだよ…。

突然現れ、突然ミッションの話をしようとしてやがる…。
…この薔薇の印、どこかで…。

なるほど…要するに゛擬人化゛ね。
…驚かせやがって。

…そうだ…゛ミッション゛。
最初のってことは…まだまだありそうだな…。

そう言ってアグマは懐から手紙を出した。

…mission1 借り物競争か…。
簡単じゃ…ないか…6時間も必要ということは…難易度高めか。

ーそれにしても…。

どれどれ…。

…゛金の卵゛。
ヒント…゛幻想なる森の中 鳥の番人 金の卵を守っている゛…。

…そうか。
手紙には゛悪魔たちと頑張るがよい゛って書かれていたな。

ー続く