…まさかな。
゛ホープ゛っていう奴が魔法使っていたところを誰かに見られて写真撮られたりしたのか…？

…あの…これ…ただの…。

…よく見えないが…恐らくそうだ。
黒い霧は何かの影響でそう見えたもので、この目はただカカメラで光っただけだ。
…なぜこれが悪魔゛だと思えるのかが疑問だ。

兄貴は真面目な表情になり、懐から本を取り出した。
・・・”悪魔に関する手記”？

取り出すと、ページをめくり始めた。
そしてあるページを見せてきた。

…見せてきたページは載っている動物のような
生き物が写っている写真だ。
確かにこれは…見たことがない。
黒い牙…尻尾には薔薇のような模様が描かれている。…この本に載っているということは、悪魔の一種なのだろうか？

…これが何だって言うんだよ。
…ってあっ！？

…わずかだが、写真の尻尾の模様が同じだということがわかった。

そもそもこの生き物は何なんだ…。

…人を悪魔界に導く？
ああ…”ホープ”が言っていた”選ばし者”っていうのを連れて行くのが”アグマ”っていう生き物なのか？

俺の心配は…！？
こんの…くそ兄貴が！！

そして…時間は経ち…。

とうとう夜になってしまった…。

…窓も鍵を閉めた。
カーテンを閉めたし…準備は完了だ。

俺は馬鹿らしくなり寝ようとしたその時…。

黒い霧が…。
これは…昼間の時と同じだ。

”ホープ”だ…。
…ん？後ろに何かいる。

…随分、本に載っていた写真と違うな。
迫力がない…。

…俺は結局連れて行かれるらしい。

…急に眩暈が！！

俺の視界は真っ暗になった…。

…うっ。
ここは…。

…目の前にあるのはいつの日か見た魔界について描かれた本で載っていたようなお屋敷だ。

…そういえば、ゲームとか言っていたな。
何だろう…。

…どういう意味だ？
ただのゲームなんじゃないのか・・・？

ー恐怖のゲームが始まる…。

ー続く