「私が部長やります。」
その発言に周りは
一斉に驚きの表情になりました。
視線がめっちゃ突き刺さる(笑)
ミドリさんとサナエさんは
直ぐに安心した顔になりましたが、
マイさんとミチヨさんは不安そうな顔になりました。
マイさん
「本当にいいの(°◇°;)?
部長大変だと思うよ?」
「うん。正直あんまり乗り気じゃないけど、
このまま誰も手を上げずに押し付け合いになるのも困るやん?
周りはもう決まったみたいやし、時間もないし。
誰も引き受ける人がいないなら私がやるよ。」
ミチヨさん
「本当に大丈夫ですか?(汗)」
「大丈夫です(*^^*)その代わり書記は
3人の中のどなたかにお願いします。」
マイさんとミチヨさんは本当に
不安そうに何度も確認していましたが、
副園長先生がイベント部のスペースに
回ってこられたので、そのまま私が
部長をすることに決まりました。
ただマイさんは不安だったのか、
ヒトミさんに話して自分が副部長を
引き受ける代わりにヒトミさんには書記をお願いしたい、
と交渉してくれました。
ヒトミさんも副部長より書記の方が良いようだったので、
そこの交代はすんなり決まりました。
マイさんが副部長をすると言ってくれて、
私はとても安心しました。
土壇場での立候補だったとはいえ、
本当は部長なんて私には荷が重いからやりたくありません。
でもあの場はああするしか
手はなかったと思うので、仕方がなかった。
それを汲んでマイさんがサポート役に回ってくれたこと、
心から感謝しました。
こうしてようやく決まった役割。
役員会議が終わる少し前にLINEの
交換も終わり、私は部長決めで
最後まで残っていた人達にお礼を
言われながら帰り支度を済ませました。
2階の会議室から出て階段を降りた時、
マイさんとヒトミさんに声を掛けられました。
労いと感謝の言葉をいただきながら
並んで靴に履き替え園庭に出た時、
ヒトミさんが不機嫌そうな顔になりました。
ヒトミさん
「っていうかさぁ、あのミチヨさんって人
要領悪いよねぇ(ーー;)
前任の部長で進行のために呼ばれてんのにさぁ、
全然ハッキリしないし、進行できてないしさぁ(ーー;)」
ヒトミさんの言葉に驚きました。
確かにミチヨさんは
ハキハキしたタイプではなく、
どちらかと言うと大人しいタイプの人。
でも周りに気を使いながら
必死に進行してくれていたことはわかりました。
マイさん
「まぁね。でもミチヨさんなりに
必死にやってたみたいだし、いいんじゃない?」
マイさんのフォローに私も
同意しましたが、ヒトミさんは納得できない様子。
ヒトミさん
「でもさぁ、あのケイコさん?
あの人もアレだよねー。
自分でPTA役員に立候補したくせに、下の子がいて
小学校の役員と掛け持ちだから免除してくれって
有り得なくない?
それなら幼稚園の役員立候補すんなっつーの!
あれ絶対楽な役にしてもらうの狙って立候補したよねー(ꐦ ^ -^)」
ヒトミさんの言うことも
わからなくはありません。
小学校の役員が決まっていて、
しかも下の子がいるのなら
無理に立候補しない方が良かったんじゃないの?
というのは若干私も思うところがありました。
どう考えても大変だし、
下の子大丈夫なのかな……と。
でもそれぞれに考え方はあるんだし、
平役員になったからって別に何も
仕事をしないわけじゃないんだから、
そこまで言う必要はないのでは?
とも思います。
その時にハッキリとそう言って
しまえば良かったのかもしれません。
でもミチヨさんにはフォローしていた
マイさんもそれには同意している
みたいで、2人はケイコさんへの
愚痴で盛り上がっていました。
私は一緒にいたけど
何も発言することができず、
ただ曖昧な笑みを浮かべたまま
複雑な気持ちで2人の隣を歩いていました。