おかえりなさい、ヒバリ。遅かったのですね。

ただいま。……ちょっとサーバーがトラブっちゃって。ユウ、待たせたね。

って、どうしたの、このごちそう！ 今日って何かの記念日だったっけ？

ふふ。記念日ってほどじゃありませんが、今日は私たちが同棲を始めてから１００日目になるのですよ。なので、ちょっとしたお祝いを、と思ったのです。

しまった！ 俺としたことが、こんなことに気づけないなんて。すまない！

こんなことなら、ミカドに押し付けてさっさと帰るんだった……

気にしていませんよ。あなたの帰宅が遅くなることなんて、よくあることなのですから。なかなか会う時間が取れないから一緒に暮らすことにしたのではありませんか。

だけど、それじゃ俺の気が済まないんだ。いっつもお前を待たせちまってるし、こういうことってちゃんとしておかないと。

ふふ。そう言ってくださるだけで充分……と言いたいところですが、せっかくなのでお願いを訊(き)いていただきましょうか。

え、お願い？……構わないけど、あんまり無茶な要求はすんなよ？

えぇ、そうですね……じっくり考えたいので、まずは食事にしませんか？ お疲れでしょう？

あぁ、うん……