フェリックスとワトリーは、
情報の整理に没頭していた。
フェリックスとワトリーは、
情報の整理に没頭していた。
書類やパソコンの画面が散乱する中、
フェリックスがアイスクリーム屋で情報を
収集している間に、ワトリーはミミちゃんの
通う中学と、その近くにある高校に
足を運んでいた。
学校の関係者はミミちゃんの失踪を知り、
何かの役に立てるならと情報を
提供してくれたのだった。
中学校ではミミちゃんの他にも2年前に
1匹、高校では1年前に1匹の猫が行方不明に
なっていた。
警察には届け出はしたが
その後の進展はないという。
この3匹の共通点は何か?
ミミちゃん以外の2匹は
特進クラスに通っていて、
特にアイドルに興味はないというが...
ミミちゃんは、エドワードに
会いたくて、自分から人間の世界へと足を踏み入れたとすると。
他の二匹も何か夢を追っていて
自ら失踪を?
ワトリー、他の2匹の両親から何か聞けましたか?
失踪前に2匹には名前の書いてない手紙が届いたのだ。それがこれなのだ。
ワトリーはフェリックスに手紙を手渡した。
フェリックスはその内容に目を通し、
うなずきながら言った。
やはり、
誰かにそそのかされたみたいですね
エドワードがマリアンヌのパソコンに映っていた事実もあるし
マリアンヌが怪しいのだ
明日マリアンヌに
直接聞いてみるとしよう
しかし...
フェリックスはゆっくりと立ち上がり、
窓の外に目をやりながら言った。
果たしてミミちゃんの秘密を
知っているのは、マリアンヌだけでしょうか。
二人の間には、新たな疑問が漂い、
事務所の静寂をさらに深くした。
フェリックスとワトリーは、真実への扉を
開く鍵を探し続けることになる。
つづく