


………………





はーあ、やれやれだぜ





さっき変な悲鳴聞こえたけど、何だったの?





知らねー。オイラ、二度寝してくる





な、なんだかレイス君の機嫌悪そうだね……?





あー……気にしなくて良いぞ、起きてきたら普段通り接してやれ





う、うん……?





アルマ君、ホットミルクちょうだい





ああ、おかえり。お疲れ様、大変だったみたいだね





うーん、俺は特に何もやってないよ。彼らが勝手に逃げただけだ





……うん、まあ、しばらくこの家に近付きそうにないから良かったよ





うん、しばらくこの街に滞在してても問題なさそうだ





良かったぁ、もうちょっとレイス君達とお話ししたかったし





だな。ボクも鈍った体を動かせるし、ヒナタの能力の練習にも集中できる





アルド君も、ここでゆっくりして心の整理をすると良いよ





あ、はい





そっか。フェンさん達と出会ってから、色々なことが一気に起きて……





流れのままここにいるけど……よくよく考えたら、分からないことばかりだ





……レックスさん。フェンさんより前にこの世界にいて、多分僕達の中で一番この世界のことを理解している





……?どうしたの、そんなに俺の顔を見て





あ、いえ!すみません、その





……あれ。そういえば俺、自己紹介したっけ?





してないんじゃない?昨晩はそれどころじゃなかったんでしょ





あはは、それもそうだね。ごめんねアルド君、いきなり馴れ馴れしくしちゃって





いえ、全然大丈夫です。むしろ、こちらこそちゃんと自己紹介してないのに凝視しちゃって、すみません





それこそ大丈夫だよ、見られるのには慣れているからね





俺はレックス。相棒は……今は寝てるけど、ちっちゃい狐のハヅキだよ





アルドです。パートナーは……





ヒナタなの♪





うん。昨晩は二人のおかげで助かったよ、ありがとう。これからよろしくね





はい、よろしくお願いします





アルドさん、分からないことばかりですよね?今ならなんと、レックスが何でもかんでも教えてくれるみたいですよ





好きな異性のタイプまで、教えてくれるかもです!





いや、男のアルド君がそれを聞いても何もメリットが……





それじゃあ……好きな異性のタイプは?





聞くの!?!?





ほら、アルドが聞きたがってるんだ。答えてやれ、レックス





ボクも気になるなぁ、レックスが好きな異性のタイプ





あ、ヒナタもヒナタも~♪





絶対嘘じゃん、おもしろがってるよね!?





……沈黙やめてよ、本当に応えないといけないみたいになるだろ





答えないといけないよ☆





ほら、さっさと楽になっちまえ





…………





えー、あー…・…ごほん





す、好きな異性のタイプは……





んむぅ?なんじゃ、この空気感は





ふわぁ……おはようございます、皆さん





おはよう、ハヅキちゃんにネネちゃん





随分ぐっすりだったな





おっはよーなの!





おはよ。ホットミルク飲む?





……あれ?皆、俺の好きな異性のタイプ聞きたいんじゃなかったの?





僕はぜひ聞きたいです





なんでそんなに頑ななのかな!?


