


さて……また厄介な奴に目をつけられる前に、この街を出よう





うー……だからって、こんな朝早くなくても……





はあ……ちゃんとしてよ、フウル





出発は、明日にしませんかぁ……?





……置いて行っちゃうよ?





う、嘘ですよ……うぅ、眠い……





もふもふであったかいベッド……またしばらく、満喫できないんですね





………………





非常食じゃない、あったかくて美味しい食事も……





………………





昨日この街に到着したばかりなのに……楽しいこともできずに、旅立っちゃうなんて…………





……あー!もう、分かったよ。君が満足するまで、この街に留まるよっ!!





わーい♪ありがとうございます、クラウド





おっはよーなの!!





…………おはよう、朝から元気だね





はーあ、これだから子どもは……





レイスだって、子どもみたいなものなの





お、オイラは大人だっ!





そう言い返す人ほど、子どもって感じがするよね……





おはよう、二人とも





うん、おはよう。昨日はお疲れ様、ちゃんと眠れた?





うん、ゆっくり休めたよ。ありがとう、部屋を貸してくれて





どういたしまして。この家、無駄に広いからさ。これからはあの部屋、アルドの部屋として使って良いよ





えっ、良いのかい?





良いよ。ここに住んでいるのは実際三人だけだし、空き部屋はまだまだいっぱいあるし





……そっか。それじゃあ、お言葉に甘えて





わ~い!アルドとヒナタの部屋なの~~!!





ほら、あんまり大声出すなって。まだ他の奴ら、眠ってるんだからさ





あっ……ごめんなさいなの





どうせ起きないから、そんな縮こまらなくて良いよ





ん~……おはようさん





お、起こしちゃったの!?ごめんなさいなのっ





な、何の話じゃ……?ワレはただ、レックスの暑苦しさに耐えきれなくて、逃げてきただけじゃよ





……お疲れ様





うむ。それじゃあワレは、ネネの部屋で再び寝るから……おやすみの





あ、はい……おやすみなさい





ハヅキねーちゃんは、いつもあんな感じ。レックスが寝ている間に、抱きしめてくるらしい





た、大変そうだね……





ま、とりあえず座りなよ。今コーヒー淹れてあげる





……ああ、それとも。おこちゃまヒナタとレイスは、ホットミルクの方が良いかな?





なっ……コーヒーに決まっているだろ!





ヒナタはおこちゃまじゃないの!もちろん、こーひー?ってやつなの!!





はいはい、それじゃあ淹れてくるからね。後悔しないでよ





…………ヒナタ、コーヒー飲めるのかな?





おはよう、皆





おはよう、二人とも





……どうしたんだ、そこの二人は?





うぅ……





……~~っ





さぁ……勝手に強がって、後悔しているだけみたいだよ





やっぱり……





へぇ……なんか、よく分かんないけど大変そうだね





あ、アルマ君!私、ホットミルク飲みたいな





ボクも





うん、ちょっと待っててね





そ、そんなぁ……





くっ……まんまと罠にはまったぜ……


