そうして夜が来た。今は深夜12時30分。壁掛け時計の針はその時刻をさしている。静かで沈黙で支配された夜の屋敷。
 私はもと起き上がると音を立てないようにして、昼間秘密裏に呼び出された彼…レムの下へ向かった。
 夜の屋敷は青味を帯びた空間で、ただアンティーク調の照明だけが廊下を照らしている。暖かいオレンジ色の明かりだった。
 屋敷の調度品は豪華だ。廊下に取り付けられている照明も趣味がいい。まるでどこかの古城みたいな雰囲気だった。
 屋敷内には巡回している兵士はあまりいない。せいぜい2~3人程度の兵士が巡回しているだけだった。
 この時間はむしろ屋敷よりも外の世界の方が遥かに危険だ。魔物も夜の方が活動的になる。
 そして、私は真夜中の屋敷の3階に向かう。その階がレムがいるフロアであり居住スペースでもあるのだ。
 3階に上がった。階段は普通の階段で、そこにもアンティーク調の照明が壁に掛けてある。凄い静寂が支配する夜の屋敷。

 彼の部屋に程なくたどり着く。
 どうしよう?ノックするべきだろうか?でも彼には誰にも見つからないでと言われたし…。
 でも、やっぱりこの世界の”盟主”の個室だから、私は静かに3回ノックした。
 すると……珍しく、彼、レムが扉を開けて出迎えてくれた。
 彼は辺りを見渡すと、軽く頷いて、私に部屋に入るように促してくれた。
 彼の夜の姿は薄着だった。素肌の上に軽くバスローブを羽織っているだけ。軽く開いた胸元が凄く色気を感じるのは気のせいだろうか?
 バスローブはボルドーという深い赤色のローブだった。腰には軽く白い帯が巻いてある。
 深夜のレムの執務室に入ると、彼はそのまま奥の部屋に来るように導いた。
 程なくして、いつもリリアが性欲のはけ口にされているであろうベッドルームに来る。
 そこに私が来た瞬間…彼がとうとう隠していた牙を、私にも剥いた。

 

翔子

……!?レムさん…!?

 彼がいきなり私をベッドに引っ張りこんで迫ってきたのだ。右手で強引に私の左腕を掴んで、ベッドの上で私に覆いかぶさっている。
 あの紫水晶の瞳が魅惑的に輝いている。窓からは三日月が輝いているのが見えた。
 実際にこんな形の迫られ方をされたことなんてないから、私はドキドキ、心臓が高鳴っているのがわかった。

レム

フフ……今夜の私の相手は…君だ

 そう言うと彼はいきなり荒縄を取り出して、私をベッドに拘束した。両方の手首を固定されて上に挙げるような恰好をしている。
 そうして、私は強引に彼に弄ばれてしまった。
 レムは冷たい微笑を浮かべて、目の前の動けない女を自由に玩んでまるで玩具のように扱った。
 彼がその唇を近づけてくる。まるで誘惑するようにゆっくりと唇を近づけて、私が顔を背けると強引に右手で掴んで、いきなり濃厚なキスをした。
 何?このキス…!?あの男より上手…。舌を弄んでくる。絡めてくる。それに煙草のヤニ臭い味もしない。まるで甘い果実みたいに甘い味がする。
 こ、こんなキス……されてしまうと、私の淫らな欲望はすぐに火が付く。
 もっと、もっと…もっと、もっと…欲しい…!
 私も思わず舌を絡め始めた。お互いに舌を絡めてキスでセックスしているみたい…。
 思わず下半身が濡れていくのがわかった。だんだんと私の淫らな欲望が泉のように湧きだした。
 一回、お互いの唇を離す…。そして熱く見つめ合った。

レム

どうかな…?私のキスは…?

翔子

もう一回させて…!お願い…!このままあなたに…強引に犯されたい…!

レム

そのつもりだよ

 革のズボン越しにいきなり蕾を触ってきた。そのままファスナーを下に下ろし始める。私の真っ白な薄いパンティーはもう、私の欲望の蜜で濡れてしまっている。
 すると、その場所に何の躊躇もなくいきなり触れて、確認するように滑らかに指を絡める。

レム

フフ……ここがしっとりともう濡れている。余程、感じやすいらしい…。毎晩のように、君も自分で慰めたんだね…

レム

どれ…このシャツの下は?

 彼が首筋に唇を這わせながら、今度は薄いシャツを脱がしていく。ボタンが全部外されて、開かれてしまう。
 すると、彼は感心するように呟いた。

レム

へえ…?君はノーブラ派か。薄いキャミソールしか着ていないんだね。かえって手間が省ける

 その灰色のキャミソールをそのまま上にずらす。私は興奮してもう乳首が尖っているのを自覚した。
 彼の繊細で狂暴な舌が、薄紅色の乳首をころころ転がし始めた。その間にも革製のズボンが脱がされてしまい、私は下着だけになってしまう。
 彼は深い赤のバスローブ姿で、私のふくらみに顔を埋めている。乳首を甘噛みして、舌が…淫らな舌が貪る音がやけに大きく聴こえた。
 その度、私は喘ぎながら、何故かそれに喜んでいる。
 気持ちいい…!すごい、気持ちいいの…!もっと、もっと…私を貪って!レム!

翔子

いいっ…!いいよお…!レム…!レム…!!もっと、もっと舌を頂戴…!

レム

どこを触って欲しい…?リクエストしてごらん?弄ってあげるよ

翔子

私の…ここを…!花びらを…弄って…!!めちゃくちゃにしてぇ!!クンニが欲しい!

レム

リリアより、はっきりしているね。いきなりそこまでリクエストなんて…

翔子

感じてみたいの…!男性の舌を…!ここで

レム

今、触っているここだね…

翔子

あん!ああん…!そう、そこ!

レム

まずは感度はどうかな?

 彼はわざと激しく指を動かした。花の芯を擦る。私がいつも自分で慰める指で、くちゅくちゅといやらしい音を立てて、私の淫らな欲望を満たしていく。
 私は自分で驚いた。すごい気持ちいい…!あの自慰の時に感じる…あのイク時の快楽がなだれこんでくる。
 この世でこんなに気持ちいいものなんてない。ああ…アソコが震えてきているのがわかるの…!
 彼は白いパンティーを完全に脱がして、私は大股を開いて、お互いに目の前のこの行為に溺れていく。
 もう花びらは欲望の蜜でドロドロだ。彼氏はそれがエッチだって言っていたのを思い出す。

 だが…この人は違った。

レム

凄いね…。こんなに濡れて…ずっと待っていたんだね…。君の淫欲を満たしてくれる男を…

翔子

あっ…あっ…指、入れて…?

レム

どれ…

 今度は中指と人差し指で奥の壁を押し込むように愛撫してくれている。
 ここはGスポットと呼ばれているけど、余りの快感を感じると潮を吹くって本当かな…?
 でも、実際に快感がそこから伝わってきている…!ふと指を抜いた彼は指先に付いた私の欲望の蜜を味見した。

レム

いい味だ。これは期待できそうだな。君が望んでいるオーラルセックスは私も大好きなんでね

 そこで彼が深い赤のバスローブを脱いだ。全裸の彼がいる。下着すらも着てなかったのだ。彼の分身を見つめてしまう。
 元彼より余程元気そうな感じだった。すぐ萎びてしまうんだもの。あの元彼。だけど……この人は違う。もう破裂しそうな程そこを欲望でいきり立っている。
 そうしたら、訊いてきた。

レム

どっちがいい?こっちを突っ込んで欲しいか?……それとも舌が欲しいか?選ぶ自由をあげよう

翔子

それも欲しいけど……舌が欲しい……

レム

リリアと同じだね。やっぱり、女性はオーラルセックスが大好きなんだな

 彼はニヤリと笑うと匂いを確認するようにそっと鼻を近づけて、甘く吐息をかけて、そして思い切り甘いプレイをしてくれた。

レム

んっ…。んんっ…!いい匂いだ…はあっ…はあっ…

翔子

ああん!こ、これが…!

 彼が淫らな音を立てて、舌を細かく動かして、必死になって舐めてくれていた。私のアソコを。妖しい銀髪が股の間で蠢いて、見つめると彼が目を閉じて口でそこを愛液で汚してセックスしてくれていた。
 舌がねじ込まれる感触が来る。思い切り上に下に舌を這わせて、吸いこんでくれた。
 私は余りの快感に思わず叫ぶ。

翔子

ああーーっ!!いいっ!!いいよおーー!!

レム

君のここは美味しいよ…。何時間でもしていられるよ

翔子

あっ!あっ!レム…!好き…こういうの大好き…!

 すると、レムは器用にもオーラルセックスをしながら、私の両手首の縄を解いてくれた。目でそれを見ながら、舌を動かすのを忘れていない。
 私は自由にされて、彼の不思議な銀髪に触れた。そして押し付けてしまう。無意識のうちに。
 彼も文句を言わないでそのまま花びらに顔を埋めて鼻で髭で刺激を与えている。
 ぴちゃぴちゃ。彼が貪るこの音までが全部愛しい。
 もう何分されたか判らないオーラルセックスをたっぷり堪能した私。もう何回、快楽の絶頂に上がったのかもわからない。

 確かなことは、もうこの男性なしでこの生活はないってこと。
 頭の感覚が麻痺する程の”快楽”を味わったお礼に、今度は私が彼を悦ばす番。
 私は言った。

翔子

レムのも突っ込んでいいよ…!中にたっぷり注いで…!!あなたが果てるまで、何度でも

レム

もう我慢の限界だよ

 強引に突っ込まれても構わない。もっと、もっと、私にください。最高の快楽を。あなたの夜の下僕になるから。お願い…。
 私は両方の手足を広げて、全身で感じた。この男性を。
 彼も私の足首を掴んで、激しいまでに淫らに腰を振っている。彼の白濁液が私にかけられる。そこらじゅうに。でも、”汚された”とは思わない。
 彼の愛でドロドロに汚れた私は、夜が明けるまでセックスに溺れた。
 二人して汗と体液で汚れながら、キスを交わして、シックスナインまでして、私はもう元には戻れない。
 私の淫らな欲望を満たしてくれた。この男性が。すべてを。
 もう、何をされても、構わない。どこでセックスされても、構わない。
 だから…お願い…私の淫欲を満たして。私はあなたの物になるから。何度でも何度でも抱いて…!

 お願い。

 こうして、私は……淫欲は今宵も盟主に抱かれる。
 私の淫らな欲望を満たして。あなたの淫らな欲望を満たして?

 そうして……私達の淫らな初夜は更けていった。