2025年4月15日(火)
04:52 PM












































茜

茂部山がイミナとは思えない。フタツナを推測することも不可能だ。
ならば、やることは一つ。

茂部山

ククク……ん?





茜

プシュッ!







茂部山

うわっ!

茜

なっ!?







茂部山

アブねぇ……。
話に聞いてたとおり、ヴァニラ・キャンディの引き金は軽いぜ。

茂部山

あれ?
オマエ、住吉か?

茜

動くな。

茂部山

オマエがヴァニラ・キャンディなの?

茜

動くなって言ってるだろ!

茜

プシュ!
プシュ!
プシュ!




茂部山

無駄無駄。
HNW-05は自走式で常に俺を守り続ける。
そして、その強靭で柔軟なボディはあらゆる弾丸を無効化するのさ。




茂部山

うわっ!
煙幕弾を混ぜてやがった!













茜

これでヤツの視界を奪った。
位置関係は把握している。
あとは、距離を詰めて締め落とすだけ。
ヤツのイミナ・フタツナを知る必要もない。







茂部山

……ったく、しょうがねぇなぁ。

茂部山

なぁ、住吉ぃ。
オマエがヴァニラ・キャンディってのは今、はじめて知ったんだけどさぁ。







茜

なんの話だ?
動揺を誘っているのか?








茂部山

屋上で狙った時、どうやって狙ったと思う?





茜

……陽動だ。
さっさと落とす。





















茜

うっ!






茜

っ……。







茂部山

へぇ……。
鈍い音がしないって事は、この状況で避けたんだ。
流石だねぇ。

茂部山

……でも。






茂部山

この音……。
膝をつかせることぐらいはできたみたいだな。

茂部山

帰っておいで、愛しのハニィ。






茜

……くそっ。
……アタシとしたことが、カスッちまった。







茂部山

煙幕が仇となったな。
住吉……いやヴァニラ・キャンディ。

茂部山

実を言うとな、俺はオマエを知らなくても、オマエを狙撃することができた。

茂部山

それはなぜか?

茜

なぜ……だ……?

茂部山

冥土の土産に教えてやろう。

茂部山

オマエにはビーコンが取り付けられているんだよ。

茜

ビーコン?

茂部山

ああ、そうさ。
唯一オマエを認識できるCLN-AIが、今朝オマエに取り付けたのさ。














茜

うっ……。

愛

えへ。








茜

あの時か……。

茂部山

おかげで、オマエがどこにいても、愛しのハニィにはオマエの位置が丸わかりなのさ。

茜

だから、アタシを正確に狙ってきたのか……。

茂部山

もっとも、それが可能なのは、愛しのハニィを唯一扱える、このハニー・マスタード様だけだけどな。

茜

ハニー・マスタード……。
それがオマエのイミナ……。

茂部山

大した役回りのない俺のイミナ、せっかくだからあの世で広めてくれよ。

茜

くそっ……。
ここでやられるのか……。

茂部山

いいねぇ……。
ヴァニラ・キャンディの絶望って感じのセリフ、まさか俺なんかが聞けるとはねぇ。

茂部山

まあ、安心しな。
保健室の先生とか大林とか、オマエに肩入れするヤツらも後から追わせてやるから、寂しくはないぜ?

茜

……!
なんだって?

茂部山

次に愛しのハニィが俺の元へ戻った時、
オマエの命運が尽きる時だ。

茜

……なぁ、茂部山。
一つだけ教えてくれ。

茂部山

なんだ?
命ごいか?

茜

オマエの恋人はそのハニワか?

茂部山

よせやい、照れるじゃねぇか。

茂部山

おかえり、愛しのハニィ……







茜

なら……。
三角関係の修羅場だな。

茂部山

……なに?






茂部山

ハニィ!
誰だソイツは!?





茂部山

くそっ……。

茂部山

HNW-05が……。
弱点の熱ですっかりヘロヘロに……。

茜

ふふふ……。

茂部山

な、なにがおかしい!!

茜

アタシの事、舐めすぎじゃね?
ハニワ・マスター。

茂部山

!!!!

茂部山

なんで俺のフタツナを!?

茜

ハニマス、オマエお母さんに叱られるぞ?

茂部山

うるさい、ハニマス言うな!
お母さんは関係ない!
俺はミシガン・ダイバーに協力しているだけだ!!

茂部山

動けない貴様に、
今度こそ愛しのハニィの鉄槌を!

茂部山

行け!

茂部山

げぇ!?
こっちに来るな!







茂部山

うう……。
これは……ビーコン……?

茂部山

くそっ……。
いつの間に……俺に……

茂部山

キュゥ……。

茜

どうやら、アタシの方が
ハニワ使いが上手かったようだな。







茜

つまるところ、お母さんの言いつけじゃないなら、オマエはまだ現場に出れるレベルじゃないって事なんだよ。












茜

……煙幕が晴れたか。








若葉下
茂部山












茜

茂部山はまだ生きているとして、
この二人の処理はどうしたものか……。












安心してください、先輩!







茜

この声は……。








愛

  杜若!!  


































偏執狂の夢

つづく