あなたはいない
きょうもいない
わたしはひとり
きょうもひとり
みつからないなら
きこえないなら
たびにでよう
あなたをさがす
さびしいひとりたび



よし、誰もいないね……?





ふふん~♪最近騎士団との衝突が多かったから、ストレスたまってたんだよね~♪





ルークに止められてきたけど……誰もいないなら、良いよね!


あなたはいない
きょうもいない
わたしはひとり
きょうもひとり
みつからないなら
きこえないなら
たびにでよう
あなたをさがす
さびしいひとりたび



不思議だな





僕は確かに、ウサギが苦手だった





それが、こんな短時間で本当に直るものなのだろうか……?





もし……もし、本当はウサギ苦手が直ってなくて、ヒナタを傷つけてしまったら……


……————て



……?


——だいじょうぶ、しんじて……——



だ、誰だいっ?


——だいじょうぶだから、しんじて……きっと——
…………………



え、ちょ、ちょっと……!?





今の、誰だったんだ……





待てっ!!!!





どうして、おいかけて、くるの~っ!?





おい、トニ!?落ち着けって!





邪魔をするな!!





いっ……!?





あのウサギもきっと、あの猫と同じだ。俺達をまた、騙そうとしているんだ!!





~~っ、八つ当たりするんじゃねえよ!





なんだと……?





確かに俺達は騙されていたけどよ、だからって何でもかんでも敵だと思い込むのは良くねぇよ





俺達の目的は、あくまで"白い猫を連れた少女"だ。そのウサギは関係ねぇよ





…………





まさか、アストに悟られる日がくるなんてな……





ったく……らしくないことしたから、疲れちまったぜ





おーい、ウサギー!





?





すまなかったな、いきなり追いかけてー!もう俺達はここを離れるから、自由にしてくれー!!





行くぞ、トニ





……ああ、今はひとまず休んだ方が良さそうだ


