ミユとひかりの2人がレッスン場で談笑していると、ミユが「留奈さんってなにやらせてもおもろいよな~」と言いながら突然創作物語を語り始めた。



いっけなーい!遅刻遅刻~
私、火ノ前留奈。
花も恥じらう高校一年生!





慌てて食パンをくわえたままいつもの角を曲がる私。
しかし今日はいつもと違った!





どや、うちの考えた渾身の留奈さん


ミユとひかりの2人がレッスン場で談笑していると、ミユが「留奈さんってなにやらせてもおもろいよな~」と言いながら突然創作物語を語り始めた。
ミユが楽しげに語る一方で、聞き手のひかりは何かを目にしこわばった表情になる。



ミ、ミユちゃん後ろ…





後ろ?
あぁ、曲がり角を曲がった瞬間後ろからもか
おもろいな





ち、ちが…





ちょっと柚木…?





……





そしてここでうっかり日本人とぶつかってこうや!


ミユは自分の後ろに立つ留奈の姿を確認するも、まるで何事もなかったかのようにまた語りだした。



もう!留奈のバカバカ~(ポコポコ





ちょ…ミユちゃん…フフッ
留奈ちゃんいるからブフォ





ひーかーりー!?





え!なんで私だけ怒られるの!?





柚木は下手に刺激すると余計調子に乗るからいいのよ





取り扱い注意やで~





それで二人はレッスンもしないで何をしていたのかしら?





珍しく遅刻した留奈さん待っときながら何で遅刻したのか考えとった





うぐっ、それは本当に申し訳ないと思ってるわ…





まぁでも急にレッスンの前にお仕事入ったんだから仕方ないよ





仕事が入ってもちゃんとレッスンに来るのはさすが留奈さんやな





遅刻は遅刻だから慰めはいらないわ





それで二人は留奈を待つためにレッスンもせずに談笑していたと





せや





二人でも出来るレッスンはあるのに





せや





…そうね
留奈にも非があるものね


普段からGARNET PARTYで長い時間共に過ごしてきたひかりは、留奈の言葉の真意をいち早く察してしまい真を泳がせ始める。



あわ、あわわ…





それじゃ仕方ないわね
今日は留奈の特別指導付きのレッスンしてあげるわ


留奈の特別指導がただのレッスンにとどまらないのは事務所のメンバーならみんな知っている。
運動神経の良いひかりですら体力の限界を思い知らされ、唯一耐えられるのは無尽蔵のスタミナお化け八葉くらいなのでは?と一部でもっぱらの噂だ。



ひぃいい





る、留奈ちゃん落ち着こう
ね?





安心しなさいひかり
留奈はいつだって冷静よ





ミユもその甘えた考え叩きなおしてあげるわ!





留奈さん落ち着き…





たしかに食パンよりもフランスパンの方が良かったな
考え叩き直さんと…





そこの話じゃないわよ!?


結果的にミユとひかりは留奈の手厚いレッスンのおかげで遅れた分がウソのように充実したレッスンとなり、留奈の方はというと張り切りすぎて全身筋肉痛。
今はミユの創作話の続きを聞かされながら、看病されている。
