ここまでは理解していただけたでしょうカ？

なんとなく、は……

やってみなきゃ分かんないけど、とりあえずは……

まあ、これから慣れていくでしょう～

慣れていく……？

おい、ゲームは一回だけなんだよな？

さァ、それはワタクシには分かりませン。ワタクシは雇われゲームマスターなのデ、その辺のことは把握していませン

まあ個人的ニ、皆さんにはドロドロした騙し合いをして欲しいと思っているんですがネ

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……説明を続けろ、まだ全てを説明したわけじゃないだろ

失礼しましタ、それでは説明を再開させていただきまス

このゲームは毎日、決まった時間に生き残っている人を処刑しまス。人狼はこのタイミングでしか殺せないのデ、慎重に処刑したい人を選んでくださイ

選ぶって、私達がでしょうか？

はイ。でなけれバ、誰が選ぶのでしょうカ？

ご、ごめんなさい……

選ぶって言っても、”なんとなく”じゃないんだろ？

誰かを処刑する前に、皆で誰が怪しいか話し合うんです～。この時に”人狼チーム”は上手く市民のように振る舞わなければ、すぐに殺されてしまうので注意です～

何か能力を持っている奴もそうだ。
下手に動いて疑われて処刑されたら、一気に”市民チーム”が不利になるからな

……まあ、最初に名乗り出て良いのはせいぜい占い師ぐらいだろう

狂人も、人狼の助けになりたいのなら名乗り出ても良いよ

さっきも説明していたと思うけど、狂人は嘘をつくタイミングが重要だからね。狂人になったら、ゲームの流れをしっかり確認すると良いよ

ちなみに、誰を処刑するかは投票で決めます～。強く疑われている人、つまり一番多くの票を得た人がその日に処刑されます～

一般的にこの時のアクションを、”昼”と表現している

皆さン、よく知っておられますネ

友人と何度もやっていたからな

……ふむ～、説明を続けますね～。
誰かを処刑した後、生き残った人達は自分の持っている能力を使うことができます～

占い師なら占い、霊媒師なら死んだ人の正体、騎士なら誰かを護衛……

そして、人狼ならば誰かを殺す……

この時は、”夜”って表現するんだぜ

人狼が複数人いた場合ハ、人狼同士で誰を襲撃するか話し合うことができまス

「こいつが生き残っていると、不利になりそう」と感じたら、仲間内で共有しておいた方が良いな

襲撃先の人物が騎士によって護衛されていたら、襲撃は失敗。誰も死なずに、次の日を迎える

そうして……二回目の”昼”が始まるんです～

……うん、理解はできたと思う

少し心配ではありますが、私も大丈夫です

それでハ、説明は以上とさせていただきますネ

何か質問はありますか？

……なんで、オレ達をこのゲームに参加させたんだ？

そのような質問にはお答えできませン、そもそも知りませン

ゲームに関係あることデ、お願いしますネ

…………。”ゲームマスター”ってことは、ゲーム自体には参加しないんだろ？

もちろんでス。ワタクシが参加しますト、皆さんが勝てなくなりますからネ