それは、普段と何も変わらないはずのある日に経験した出来事でした。

自室に向かっていた私がその日の一日の出来事を振り返りながら、何となく心の中で呟きながら廊下を歩いていると・・・。

誰かの声が聞えた気がしました。
否、聞こえたのではなくどうやらそれは心の中に響いているような感じです。

心の中の自分の声。そして別の何かの声。それらが混ざり合いざわつくような違和感を感じ、私は足を止めました。

今のは、一体？

混乱している状態でもまだ心の中に誰かの声が響いて聞こえます。

この時はまだ何を言っているのかははっきりとはわかりませんでしたが。

今度はそんな誰かへの恨み言がはっきりとわかりました。

女性の低めの声で。

あれは一体、誰への恨み言だったというのでしょうか。
今でもよくわからない出来事です。