


うわぁぁぁぁぁ





何よ、コレって





まさか、人の骨?





……………





……………





……………





……………





………





ありがとう、ハヤト





え? あなた、いつの間に?





やっと、ボクはボクに辿り着けた





………カカオさん





ボクたち、一年前の事件の失踪者はみんな死人なんだよ





…………





君が行く場所は、あそこだよ





…………





…………





彼女が待っているよ





これ、まさか…………





ササちゃん?





カケル! カケルなんだよね





………





こんなところに居たんだね





姉貴……





?





ごめん、姉貴。俺、姉貴の期待する弟になれなかった





そんなこと、ないよ。ここで、待っていたんだね。迎えに行くのが遅くなってごめんね





何だよ、高校生になる弟が姉貴に迎えに来てもらうなんて……恥ずかしいだろ





それでもいいの。一緒に帰ろ





ごめん、梓





え?





少しだけ、待っていて





うん





姉ちゃん、久しぶりだね





そうだね





アイドルなんて、似合わないって言ったのに





酷いな





ありがとう。
私たちは魂と身体が離れた場所にあったのよ。
魂だけがあのホテルに住みついていたの。誰かに憑いていかなきゃ、私たちは外に出ることが出来なかった。
だから、私たちを見つけてくれて、導いてくれてありがとう





姉ちゃんは、やっぱり死んでいるんだね





うん。ごめんね、約束守れなかった





僕は姉ちゃんが失踪したとき、僕も一緒に失踪したかったって思った。
生きることに疲れていた。ここで、あの人に殺されれば僕も一緒に逝けるかな?





出来ればそうしてあげたい。でも、それは駄目なの。
あの人の思い通りになってしまう。
そうなったら、私は悲しい。
ハヤトは私を悲しませたいの?





……酷いな


