2025年4月9日(水)
8:50 AM






















とあるオフィスの一室。



































………。









……タモガミ。

……はい、なんでしょう?

入れ。





田母神

お呼びですか?

タモガミ、テメェの意見が聞きてぇ。

田母神

と言いますと?

コイツをどう思う?

田母神

……。

田母神

HNW−02……。
それも、後期型ですね。

そんなことが聞きたいんじゃねぇ!

田母神

御察しの通り、ヴァニラキャンディのものでしょう。

……フン。
行方をくらましたヴァニラキャンディと
この前のネズミの
その後の行方は?

田母神

共に未だに掴めておりません。
但し、ヴァニラキャンディの方は
手を打ってあります。

……ふぅ……。

……タモガミィ、何年かける気だ?

早ぇとこクソ猫を捕まえてここに連れ出せ。

田母神

御意に。




























2025年4月9日(水)
9:07 AM







































































茜

ハァハァ。

茜

くっそー、アタシとした事が
ちょっと本気で走っちまった…。

茜

おい、オマエ!





優一

はわわわ〜







茜

ん?

茜

チラっ

茜

あわわ!

優一

あ……残念。

茜

おい、オマエ!

優一

大林優一。

茜

はぁ?

優一

僕の名前は大林優一だよ。

茜

そんなことは聞いてねぇ!!

茜

アタシが寝てる間にクラスの奴らに何を言いやがった?

優一

あ、やっぱり寝てたんだね!

茜

やかましい!
質問に答えろ!

優一

あ、えーっと……

優一

『この前の晩はごめんね、血が出たけど……』



茜

ピクッ!




優一

『大丈夫だった?責任とるよ』
って感じ?

茜

ギリッ!

優一

そしたら、何故かクラス全体が沸き立っちゃった。

茜

……コイツ、危険だな……。



優一に見えないよう、


背中に拳銃を取り出す少女。



茜

……今消すか?
処理はどうする?
貯水タンクに沈めるか?

茜

いや、そもそもアタシが連れ出すところを見られている。
今は早計か?

優一

あー、あと……。

茜

まだ何か言ったのか?

優一

なんか、風紀のマジハゲ先生に二人で放課後呼び出しくらっちゃった!

茜

……。

茜

どういうことだ?

優一

んー、僕もよくわからないけど……。

優一

もしかしたら、学級委員の指名かも!













スヤァ

カリカリカリカリ

むっ!

自習中だ!
静かにせい!

スヤァ





















茜

はぁ?

優一

住吉さんと一緒に学級委員だったら、僕楽しみー。

茜

アタシが学級委員に
選ばれるわけねぇだろ!

優一

えー……。そうかなぁ?

茜

風紀のマジ……若ハゲから呼び出しだと?

優一

まだ1限だけど
もう、職員室行っとく?

茜

あー、ちょっと待て待て。

茜

そう言えばあの時も……。











八重桜子

きゃー!!
不純異性交遊よー!

伊集院のヤツは
不純異性交遊と言って……

露江

あらら、
どうなっちゃうのかしら、
これ。

色恋沙汰にしか興味がない
鏡野が興味津々だったな……。




















茜

もしかして、みんな盛大な勘違いをしてるのか?

優一

……。



突然、

と顔を寄せ、

優一

ねぇ、大丈夫?

と心配する少年。

茜

ひっ!

と、声をあげ咄嗟に

と背中の獲物を隠す少女。

茜

テメェ、近ぇぞ!
ガキくせぇ顔を近づけんな!

少年を罵る少女。


しかし少年は怯まず、

優一

じっ……。

と、さらに顔を近づける。

茜

うぇっ!?

と少年に両肩を掴まれ

茜

ひっ……。

と声を上げる少女。

優一

住吉さん。

茜

な…な…な…何をする気?

少女は


これまでに味わってきた緊張と


全く異種の緊張に


声にならない声を出した。

優一

僕、知ってるよ。

茜

え?



次の瞬間、少年は


っと少女の左腕の袖を


たくし上げた。

茜

ええっ?

優一

その左腕の包帯……。


優一

やっぱり、こっちの手怪我してる。

茜
優一

これ、僕のせいだよね。
責任取るよ。

茜



茜




茜



茜

そんなの、いらない。

優一

え……。

茜

それより……。

優一

それより?

少女は左腕を掴んでいる


少年の手を

と、払い退ける。


そして、そのまま少年の手を

と引っ張り出す。







優一

はわわわ〜

茜

ねぇ……。

茜

もし、次に人前でこの間の事を
喋るようであれば……




茜

その指、
切り落として
あげるからね。

優一

はわわわ〜、ドスだぁ……。








茜

とりあえず、事を急ぐ必要は無くなったか。
























指切り








つづく