俺はゲームを初めて行う時に使うネームがある、それは・・・



そうそう、ゲームを始める前に君の名前を教えてよ!





なるほど、よくチュートリアルにあるプレイヤーネーム設定か・・・


俺はゲームを初めて行う時に使うネームがある、それは・・・



俺の名前は「血眼のメテオ」で頼む。


そう、この名前は俺が5歳の時、一番最初に買ったゲーム、「バレットモンスター乙」で使った名前だ。
初心忘れるべからずである。



本当にそれでいいのかな?





もちろんだ。





このゲームはバットエンドの物語をハッピーエンドにする物語だよ!





救世主になるゲームか、面白い!





なにかゲームのことで質問あるかな?





そこにあるゲージはなんだ?


この空間に来た時からあるそのゲージは0を中心に左に‐100まで、右に100までの数が並んでいた。
その中で今は0の位置でランプが点滅していた。



これは今の君のクリア状況だよ。
ステージをクリアするごとに1増える、失敗したら1減る。
100まで行けば君の勝ちだ、でも‐100まで行くと君は負け。





なるほど、最低100回クリアが必要なのか





よし、じゃあそろそろゲームを始めさせてくれ。


おそらくゲーム中でも初めは、やり方の説明を教えてくれたりするだろう。



じゃあ、ゲートオープン!


突如、俺の前で扉が現れ、一瞬で光に包まれた。
目を開けると目の前には・・・



大丈夫?


可愛らしいアバターの少女が立っていた。



ああ、大丈夫だ・・・





なんだこの違和感は?
声がイケボすぎる・・・


おそらくここはVRMMOの世界だろう、この類のゲームは俺の専門だ。しかもすべての設定が王道の中でも王道の設定だと思われる。



いよいよボス戦だ、皆、覚悟はいいか?





ボス戦だと!?
俺はゲームを始めたばかりだぞ?





戦いの前に各々持ち物や装備のチェックをしてくれ!





そうだ、俺に今必要なのは状況把握だ。


俺の周りには男が一人、女が四人。俺を含めれば六人いる。
話によるとこれから俺たち六人でこのゲームのボスと戦うらしい。
自分のジョブは魔法使い。そこで俺は衝撃を受けた。



俺の魔法攻撃力の値が1だと!


魔法使いのジョブでその値は俺でも見たことのない数値だ。
俺はそこにいたプレイヤーのサシャに一応スターテスの基準を聞いた。



あの、サシャさん?





何よ、改まって気持ち悪い。





この反応からするにおそらくこの集団は突如集められたプレイヤーではなく俺意外がCP。以前から一緒に戦っていた設定ということか・・・





サシャの魔法攻撃力の値を教えてくれ。





125よ。





俺のステータス全てを足してもかなわないだと!





冷静になれ、こいつのジョブは見た目上騎士。
つまり魔法攻撃力の値は低いはず。単純に考えて俺は弱い。
魔法呪文は使える魔法はありそうなものの・・・
そもそも装備が「そこらへんに捨ててあった棒」、杖ですらない。
スキルは魚釣り、レベル1。
必殺技なし。





どうした、戦う前からそんな顔して。





あ、ああ。





おそらくこいつのジョブは剣闘士。
接近戦のタイプだろう。





エルノ、お前のスキルは?





竜の覇気レベル53、聖霊のの守護レベル47、紅蓮の魂レベル43、それに・・・





もういい、わかった・・・





終わった・・・
この初期状態でボス戦?
何かのバグか?
俺に対するイジメですか?





皆、準備できたか?





準備も何もないけどな・・・





絶対勝とうぜこの勝負!





・・・





・・・


中央の椅子の横に巨大なドラゴンが二体。



ッ・・・!?





こんな弱い状況で勝てというのか・・・
しかし100%負けるゲームなんて存在しない。
きっとこの状況下で勝つ方法が何かあるはずだ。





行くぞ、皆!


