さてさて皆さん。ここに可愛らしい小さなお花があります。とってもそのお花はさみしそうにみえます。皆さんならどうしますか？　ん？俺？　もちろん、愛でて愛でで愛でまくりまっす！　つまりどういうことが言いたいのかというと……今ここで泣いている美少女を皆さんほっとけますか？　ということだな、うん。どういうこと？

むむむ、なかなかに難しい。あそこは止めないといけなかったらしいな！！　俺は他人だとかなんとかは関係ねぇ。自分に正直なんだ。心に思っていることを全て言うのがこの蒼さまだ！　あっ、すでに言えてないですね。すみません。調子に乗りました。

ドンマイだったな。もうすでに遥さんに何言っても通じないっ！　お前の可愛さにやられてしまったんや(確信)ふっ、罪な女だな玲たんは。

あっ、ここで止めるのは違うんすね。日本語ってむずかしーですわ、ですわ。そんなことを考えているとそのあいだに玲ちゃんはすたすたとトイレがある方に歩いていく。ふむ、トイレできるんかね？君の相棒はすでにいないんだ玲くんや。

何この人…怖い。ほんとになんとかしそうで俺の脳内に警告音がひびてるよ。にににげなくては！(震え)おまわりさーん！ここに…ここに残念な美女が……っ！！　あっ、玲ちゃんが帰ってきた。

トイレから帰ってきた玲をごまかしながら話題をそらす。ふむふむ、ホントにもう大丈夫そうですね！　女子に慣れてしまった玲くん…いや、違うくね？　女子になれないといけないの俺じゃね？　なにいい機会横取りしてくれてんだぁ！　もちろん、女子にはなりたくないです。(断固拒否)

あんれぇ？　どうやら違ったみたいですよ皆さん。

それを最後に二人は帰っていくといってもマンションだからしかも一個となりの部屋だから一分も帰るのにかかりませんね！
二人が帰っていくのを見守ったあと正確にはとなりの玲の部屋までついていった。なんで、ついていかないといけなかったんでしょうね。ソウクンワカンナイ。

そう呟きながら幼馴染が美少女になってしまったことにため息をつく。ほんとなんでだろうね。これから中身が男な美少女ときゃっきゃうふふしているようにまわりから見られる俺……なにそれ、想像できて怖い。そんなことを考えながら眠りについた。

皆さん！あーさーでーすーよー！　いやね。昨日早く寝たから久々に早く起きたわけよ。でね……なにこれ！？　なんで玲たん様がここにいるんでしょうね？　俺鍵かけてましたよ！？　俺前回からマナビマシター。おかしいな。寝ぼけてんのかな？　溜まってんのかな？

これ、夢じゃないですわ。

そう言ってポケットか～らで～しもの～は………あ　い　か　ぎ　か　よ　！　ううぅ～、俺の幼馴染が彼女でもないのに既に合鍵もってらっしゃいます。どゆこと？　え？　なに？　俺、すでに幼馴染からもプライバシー侵害されてんの？

ねね、うちのオネーサンは間違っても実の兄弟なのに俺の部屋に女子が入っていることを見逃すんですかね？ね？　おおそわれてもししらないからな！！　あっ、俺が襲う方でしたわ。大丈夫だ。俺はそんなことはしない。何年童貞守ってきたと思ってんだ！

それ…それ完璧に女の子やってんじゃん！！　なにその女子っぽい話し方！　あっ…女子だからなんの間違いもないじゃないか。(困惑)落ち着け落ち着け落ち着け！！　玲は男、玲は男！！

うううううううしろままで思いっきりさがってしまったじゃないか！！　おおお驚かせるなよ！　やばい。これ……破壊力が凄まじい。おいおいおい、たかが話し方が女の子になっただけだぜ？　俺のこの対女性テンパりスキルは中身が男のやつでも通じるというのか？　ダメじゃんコレ。一生かかっても治んねーよ(確信)　

拝啓
　　　両親様
どうやら俺に神は死ねと言っておられます。