


そういえば、どうしてさっき隣町に行こうとしたら嫌そうな声を上げたの?





実は・・・シンシアは近頃治安が悪いと聞いているニャ





どうして?





それはボクには分からないニャ





そっか・・・まぁ、ただの噂かも!





そうだと良いんだけどニャ・・・





!!





わわっ!どうしたの、いきなり!?





静かに!!





くそっ、どこに行きやがった!?





女1人と猫1匹だ、まだそう遠くに行ってないさ





それにしても、どうして女王様はそんな奴らを・・・





・・・変なことは考えるな、アスト





トニは気にならねぇのか?





気にならないと言えば嘘になる・・・だが





これは命令だ。
どんな事情があろうが、俺は「2人を捕まえる」という任務を遂行するだけだ





へいへい、相変わらず仕事熱心のようで





・・・面倒臭そうな奴らに目をつけられちまったな





あはは・・・





どうする?このままだとあいつらに捕まるのも時間の問題だぜ?





うーん・・・しょうがない、少しの間眠ってもらおうか





あいよ、任せろ





あ、その姿で行かないでね。その姿がばれちゃうと、後々困るから





分かってるって





ニャー





おい、あの白猫・・・!!





ああ!捕まえろ!!





♪





くそっ!うろちょろ動き回りやがって!!





アストは左から行け、俺は右から行く!





へいへい!





・・・!?





へへ、もう逃げられないぜ





俺達とともに、来てもらおうか





こいつを人質に、女も誘い出そうぜ





・・・?おい、何か甘い匂いしないか?





そう言えば・・・





ここまで見事に引っかかるなんて、思っていなかったニャー。ビックリだニャ





な!?





猫が、喋ってる!?





その様子だと、女王様から何も聞いていないみたいだニャ





どういうことだ・・・?


