~続く~



前回までのあらすじです…





あらクロウ、偉いのね





えへへ…





無事、儀式に必要な道具である『願いがかなうマッチ』を手に入れたアニスさんたち。
彼らはマッチ売りの少女に事情を話し、ともに異世界に向かう意思を確認して王城へと送りだします。
私も、マッチ売りの姉妹とお会いできるのが楽しみです…!





良く出来ましたわ、クロウ





…お妃様





では、あなた。
マチは王城で新しい門出を待ちますわ





ここらで心機一転もいいかもね
楽しみ~





道中、お気を付けて





また王城で会おうね~!





シロウ、ご機嫌だね……





アリス、ごめんてぇ…





時間使いすぎぃ!ボクの番が…





この埋め合わせはするからぁ





絶対だよ!





?





?





さあて、じゃあ次の目的地に…





ワンダー、ワンダー!





……当然のようにこの姿に戻されるわけね





新妻の前で変えなかっただけ、
僕は優しいでしょ?





どこが…





あはは…。
さて、帽子屋さんはどうしているかな…





へ~っくしょん!





帽子屋、汚いにゃあ~





はっはっは、わりぃわりぃ





帽子屋、なんでチェシャまで冒険に加えるんだにゃ?





お前の姿を消す能力は便利だからな~
(不思議の国のアリス参照)





にゃ。照れるにゃ!





あとは良い子にしてりゃあ
問題ないんだけどねぇ





チェシャ、良い子にゃ?





だといいけどねぇ





そういえば、のどが渇いたにゃ!





おいおい、まだ歩きだして10分だぜ?





渇いたにゃ渇いたにゃ!
水分をよこすにゃ~!





酒しかもってない





にゃあ~!もう歩けないにゃ~





やっぱ置いていこうかな…





にゃにゃ!茶屋があるにゃー!





へえ、こりゃあまた異国情緒のある店だねぇ





帽子屋、いくにゃ!





ふうむ…。ま、異世界人と合流する前に、異国の店によるのも洒落てるかもな





れっつごーにゃ!





にゃっにゃにゃー!





暗い店だな…猫、もう少し静かに…
なっ!?





いらっしゃいませ





水分を……はにゃ!?





見知らぬ美しい人…。
ずっと前から愛してました





あらあらぁ、素敵なお客様…。
照れますわ





二人の出会いに相応しい飲み物を
キミと俺の分…二つで





三つにゃ!





ふふふ、楽しい方々ですのね。
では、今お茶を三つ、お持ちいたしますわ





…可憐だ





? カレンダーならそこにかかってるにゃ





ああ…愛が痛い





目薬いるかにゃ?





この日のために生きてきた…





明日死ぬのかにゃ?





うふふ、お待たせいたしました





では…今日ココで、君に出逢えた事に乾杯





わっちまで頂いてしまって…乾杯





にゃあ~。生き返るにゃ~





キミはこの店に、一人で?





ええ。わっち一人で店をやっております





キミほど美しい女性が、たった一人で…?
それは危ないのでは?





うふふ…そんな事ないのですよ?





いいや、危険だ!
現に今もう俺は、キミの事を…!





あらあら、とっても大胆ですのね、
素敵な方…。でも、ダ メ





衝動のままに君を抱きしめ…あれ?
身体が、動かない…?





にゃあ?……にゃ!?
チェシャも動けないにゃ!





うふふ、うふふふふ……
あっははははは!





な、何を笑っているにゃ!





素敵な方々…
わっちの巣に、ようこそおいでませ…





巣…?……これは、糸?





にゃあ!
ネバネバしてとれないにゃ~!





わっちは人の身を借り旅人を招き入れ、その身を愛し、喰い尽くす女郎蜘蛛…
ああ…。今宵は、素敵な食事にありつけそうですわぁ…嬉しい。…ねえ、旦那様?





キミになら食べられたい





そういう問題じゃないにゃ!





やっぱり?





うっふふ。本当に面白い方々。少しの間、可愛がって差し上げましょうか?





是非





是非じゃないにゃ~!
帽子屋、なんとかするにゃ~!





それが、全然動けん





にゃー!姿も消せないにゃ~





うっふふ、わっちの糸に絡め取られたからには、なぁんにも悪さは出来ませんよ。
この糸は衣服さえも越え肌に食い込み…動きを奪うでありんす





そういうプレイも素敵だが…まだ出会ったばかりだし、解放してくれないかな?





だぁめ♪





そこをなんとか…





うふふ、わっちは、いけずでありんす。それに…大層お腹が空きましたわ、旦那様……





食べられちゃうにゃ~…





…せめて…!





なんでありんすか、旦那様?
わっちも鬼ではありません。最後の願いとあらば…聞き届けるかもしれませんよ





キミと、キスをしたい





バカ帽子屋ー!





あらあらまぁまぁ…





とっても素敵な願い…うふふ、本当に、好きになってしまいそうで怖いですわ





頼む、死ぬ前に君のような女性とキスがしたい。だが俺はこの通り動けないんでね、最後の情け、キミからキスをしてくれないか?





そうですわねぇ、では…





本当に君は、素敵だ…





旦那様、目を閉じて…





ふ、ふわぁ、こんな時でもドキドキにゃ…





死出の口づけを、旦那様に…





……許せ、美しい女性。





ふんっ!





ぐっ!? え…どうして、動けないのに、頭突き…を…意識、が…





やったか…





糸に捕まってないズラの下で攻撃するために、大事なズラをずらして頭突きとは、まさに文字通り捨て身の一撃だったにゃ





チェシャ猫…





なんだにゃ?





忘れてくれ…





何をにゃ?





全部かな…





…元気出すにゃ





なんとか糸を引きちぎって出てきたが…





ベトベトにゃ





さっさと先を急いで…む?





旦那様ぁー!





げ、さっきの…





旦那様、待ってくださいまし!わっち、先ほどの旦那様の一撃に惚れてしまいましたぁ。どうぞ、わっちも道中お連れくださいまし~





げげげ!
に、逃げるぞチェシャ猫!





ほえ?美人にゃのに、いいのかにゃ?





いつ食われるかわからん相手なんざ、さすがの俺でもノーセンキューだ!ほれ、走れ!





にゃにゃにゃー!





待っておくんなさいまし~!





旦那様ぁ!


~続く~
